自分達でキャンプ道具を運んだり、テントを張る必要がなく、誰でも手軽にアウトドアを楽しむことができるグランピング。いつものキャンプとは一味違う、グランピングをせっかくならおしゃれをして思い出に残したいですよね。
今回はグランピングデビューしてみたい方へ、通常のキャンプファッションとの違いや防寒対策、季節の服装、その地域特有のアクティビティにあった服装などを男女別も含め記事にしていきます。
目次
1.グランピングで気を付けるべき服装のポイント
2.春のグランピングにおすすめの服装
3.夏のグランピングにおすすめの服装
4.秋のグランピングにおすすめの服装
5.冬のグランピングにおすすめの服装
1.グランピングで気を付けるべき服装のポイント
虫の発生やグランピング会場の環境に備えることが大切です。
グランピングエリアがどんなに整備されていたとしても、自然の中には虫が生息しています。アブやブヨ、蚊、蜂などを軽視していると痛い目に遭うこともあります。
日が沈むと、虫たちが活発に活動をはじめます。
特にアブやブヨはかゆみが強く、腫れあがることも・・・
虫刺され予防のために、夕暮れ後は男女共に肌の露出は避け、長袖・長ズボンの着用がおすすめ。
暑くなる夏場も、日中はハーフパンツやワンピースで過ごしても、夕方からはレギンスを合わせたりシャツやパーカーを羽織るなど、肌の露出を減らす工夫が大切です。そして、虫除けスプレーも忘れずに!
急な天候や気温の変化に備えることも重要です。
アウトドアの服装は、急な気温の変化にも対応できて体温調節しやすいレイヤーコーデが基本。
グランピングとはいえ、野外であれば街中よりも寒暖差が大きいです。エリアや季節によっては、日中と朝晩ではまったく別の格好をしてもいいぐらいです。
夏でも朝晩の冷え込みに備えて、羽織りものや防寒用の小物を用意することをおすすめします。
パーカーやウィンドブレーカー、厚手の靴下などは、重ね着や着脱しやすく便利です。レインコートにもなる防水加工のジャケットや、羽織れるブランケットもあるといいと思います。
燃えにくい素材・デザインを選びましょう。
BBQや焚き火など、「火を扱う」のはキャンプの醍醐味です。ですが、風向きや風の強さによっては、火の粉が舞って服に届いてしまうことも・・・
焚き火などを楽しみたい場合は、ちょっとした火の粉で服に穴が開きやすいナイロンやポリエステルなど化繊生地よりも、コットン系の燃えにくい素材の服がおすすめ!
また、スカートや袖がひらひらと長い服は、気付かぬうちに火が燃え移ってしまう恐れもあるので、火のそばでは避けた方が良いです。アウトドアブランドには難燃性の生地を使った服などもあるので、活用してみるのもいいと思います。
コーディネートアイテムや小物を合わせるときの考え方として、標高が高くなると紫外線が強くなるので、帽子やサングラスなどの小物はファッション性だけでなくUV対策としても有効になります。
アウトドアコーデでの小物使いは、サングラスはUVカット率の高いものを選ぶなど、ファッション性と実用性を兼ね備えるものがおすすめです。
また、携帯や財布など貴重品を入れて持ち歩けるボディバッグやサコッシュも、コーディネートの色や、着こなしのアクセントとして活用できます。
モノトーンコーデやワントーンコーデを基本に、Tシャツやパンツ、小物など、どこかに派手な色柄を投入したりすることでおしゃれに仕上がります!
2.春のグランピングにおすすめの服装
女性
気温の変わりやすい春キャンプには、レイヤードコーデがおすすめ。
日中は、流行りのTシャツワンピにロングスカートを重ねたり、羽織ものとしても使えるシャツワンピースにワイドパンツを合わせたスタイルも良いと思います。あくせく動かず、服も汚れないグランピングならではのおしゃれを楽しみましょう。パーカーを羽織れば、春らしく防寒面でも安心なコーデになります。
ただし、春でも夜はかなり冷えるので、寝るときは長袖・長ズボンをおすすめします。トレーナーやパーカー、レギンス、厚手の靴下など、防寒アイテムの用意をするといいです。
男性
男性はTシャツ+長袖シャツ+パンツを基本コーデに、色合わせやレイヤードの仕方で個性が出せます。
長袖シャツは腕まくりをしたり、ボタンを開けたり、腰巻きしたり、暑さ調節が簡単にできる優秀選手。ぜひコーデに取り入れてみてください。
防虫機能やUVカット機能のある高機能素材のシャツを選べば、より快適に過ごせます。
パンツは、デニムでもいいですが、クライミングパンツやジョガーパンツのほうが動きやすくて今っぽいコーデになります。足元は動きやすいスニーカーかトレッキングシューズがおすすめ。
ハーフパンツに靴下+サンダルもいいでしょう。夜は冷えるので、寝るとき用&防寒用に長ズボンとパーカーやトレーナーを1枚持っておくとよいでしょう。また、羽織れる薄手のコートやマウンテンパーカーもあると便利です。
3.夏のグランピングにおすすめの服装
女性
オーバーサイズのチュニック丈トップスは、涼しくてリラックスもできるおすすめアイテム。クロップ丈のパンツやレギンスを合わせたり、ワイドパンツと合わせたり、着回し力もあるので重宝します。
紫外線対策を意識するならダークカラーをチョイスして。海辺の会場であれば、カラフルな花柄やオリエンタル柄のマキシワンピースもいいと思います。
夏らしくピアスやバングルなど、アクセサリーでスタイリングも楽しみましょう。
寝るときは、ストレッチの効いたオールインワンが楽です。夏でも標高が高いと急激に冷えるので、夜間はなるべく肌が露出しないように、長袖・長ズボンの寝間着に着替えてから就寝するといいです。
また、会場が海や川が近くにあるなら、水着もマストアイテム。磯遊びやカヤックなどでアクティブに過ごすなら、ジム用のスポーツウェアでもいいでしょう。日焼け対策にはラッシュガードもお忘れなく。
男性
夏らしいコーデ、Tシャツ+ハーフパンツは暑さ対策にもおすすめです。
ただし、肌の露出が多くなるので、虫除けスプレーはお忘れなく。
多機能なポケットがついたハンティングベストが、便利さとファッション性が両立できておすすめです。シンプルなコーデでも、帽子やバッグ、サングラスなど小物を使ってバランスを整えると、ぐっとおしゃれな印象になります。
パンツはウエストがゴムや紐のものを選ぶと、トイレや着替えの時に重宝です。海や川で遊ぶなら、水陸両用のボードショーツ(水着+ショートパンツのアイテム)が便利。
ポケット付きで見た目もショートパンツのようなデザインなのでおしゃれに着こなせます。
足元は風通しの良いサンダルで夏らしく。
アウトドアブランドのスポーツサンダルなら、歩きやすく、足を適度に保護してくれるので安心です。寝るときは、虫刺され対策として、暑くても長袖・長ズボンを着用しましょう。接触冷感素材を選べば、寝苦しさの対策にもなります。
4.秋のグランピングにおすすめの服装
女性
秋のグランピングは、昼と夜の寒暖差が大きく、標高の高い会場だと夜は冬場並みに冷えます。
日中の服装の上に羽織れるフリースやダウンのアウターを必ず用意しておきましょう。
トップスには、オーバーサイズのスウェットがおすすめ。肌寒いときはそこにダウンベストを合わせるだけで、体幹が温まってかなり温かく感じます。ボトムスにはスキニーを合わせれば、流行りのコーデになります。
焚き火をするときは化繊を避け、ボトムスもコットンやウール素材に。
靴も、火に強いタイプのレザーのブーツかコットンのスニーカーにしましょう。
寝るときは、テント泊はとにかく足元が冷えます。必ず保温性の高い素材の長袖・長ズボンの寝間着に着替えてから、厚手の靴下でしっかりと温めましょう。
男性
春と同様に、Tシャツ+長袖シャツ+パンツを基本コーデに、さらに小物やダウンベストなどを重ねて、秋っぽさを演出していきましょう。 焚き火を想定して、ボトムスはコットンかウール素材に。
晩秋はネルシャツやトレーナー、ボアパーカーも投入してレイヤードしていきましょう。
また、秋の足元は、スニーカーやトレッキングシューズもいいですが、レザーのブーツもおすすめ!焚き火にも対応できて、防寒にも優れています。
秋も夜は冷えますが、寝汗をすぐに乾かしてくれる吸湿性の高い化繊の肌着と、保温性の高いウェアを重ねることで防寒しましょう。
また、秋の天気は変わりやすいので、すぐに羽織れる防風防水のジャケットやポンチョ、マウンテンパーカーもあると便利です。
5.冬のグランピングにおすすめの服装
女性
日中は、機能性インナーの上にオーバーサイズのニットやパンツの裏地にボア素材を使ったデニムなどでも、グランピングなら大丈夫です。
カウチンジャケットなら、日中は羽織ってアウターに、夜はダウンの下に着るニットにもなります。
日が暮れると、寒さは足元、腰からやってきます。アウターのダウンジャケットは、腰回りが冷えないようにロングダウンを選ぶのもよしです。裏ボアのロングスカートがあると腰回りの冷えを回避でき、寝間着にも活用できて便利です。
就寝時は寝ている間の汗冷えに注意し、インナーは必ず着替えることが大切。暖房器具完備でも、吸湿性の高い肌着と、スウェットやジャージなど保湿性の高い上下ウェア、厚手の靴下で温かくして眠りましょう。
男性
寒さが気になる冬キャンプは、機能性インナーの上に、シャツ、トレーナー、フリース、ダウンと重ねるコーディネートで寒さ対策できます。なかでも大活躍なのはインナーダウンジャケット!
動きやすく軽量なので、日中はアウターに、寒くなればその上にアウターを羽織れます。
アウターはダウンジャケット、ボア付きのマウンテンパーカーがおすすめ。焚き火から火の粉が飛ぶことを考慮して、難燃素材のものを選びましょう。
そこまで寒くない時期であれば、裏フリースのパンツや、デニムなどの下にタイツを履くなどで防寒対策をしましょう。寝るときは、寝汗による冷え防止のため、吸湿性の高い肌着に必ず着替えて、スウェットやジャージなど保温性の高い上下ウェアで寝ましょう。
まとめ
設備が充実していて設営から撤収までおまかせできて、誰もが気軽に楽しめるのがグランピングです。野外なので、ある程度は季節や環境に応じた準備が必要になってきますが、アウトドアを楽しみながらファッション性の高いスタイルで過ごせるのも魅力です。
急な気候の変化や防寒対策など、季節ごと、シーンごとに必要なポイントをおさえておけば、初めてでも快適に過ごすことができます。
通常のキャンプとは異なる、グランピングならではの快適でおしゃれなファッションをして楽しんでみませんか?!